2012.3.27up

2012年3月 卒業生にインタビュー

 2012年3月10日(土)に、佐藤千華さん(ヴァイオリン科)と西井恵子さん(ヴァイオリン科) 3月17日(土)に、喜多川摩耶さん(ヴァイオリン科)と冨澤えりさん(ピアノ科) の4名が才能教育会館で卒業演奏を披露され、無事に卒業されました。そこで、それぞれのこれからの道、そして音楽院の思い出を語っていただきました。

佐藤千華(ヴァイオリン科)

■卒業後の進路を教えてください。
 実家が鎌倉にあることと、先輩の先生が産休に入られるので、鎌倉支部の教室を引き継ぐことになりました。他にも、自由が丘支部の教室を、代教として指導させていただきます。親先生の井出久美子先生からのサポートもいただき、あわせて15名弱でのスタートになります。とても恵まれていると思います。2011年の4月頃には1年後に卒業できる可能性があると舘先生から伺っておりました。昨年の夏に帰省していた時に、産休に入られる先輩の先生から打診があり、正式にお教室を引き継ぐことが決まったのは、11月の中旬頃でした。

■音楽院の思い出は?
 練習していると、いろいろなことを思い返します。ようやく卒業できるところまで来たなぁとか、こういう曲を弾いていいと言われるようになったんだなぁとか。1年の時に、この音楽院に来たことは間違ったと思っていました。というのも、音楽大学を卒業したわけではなく、スズキで学んだ一人として、私もスズキの素晴らしい先生方みたいになりたいと思い入学しました。ところが、皆とても上手で、私のレベルでは教えることはできないのでは、と壁にぶつかりました。それが4年間経ってみて、憧れていた曲を演奏会に向けてご指導いただいているので、「ついに、そういう領域まで導いていただけたんだなぁ」と大きな感慨を覚えます。だからそのプロセスを大事に、今度は教える立場として、「できるよ」と伝えていくことになりますね。 この4年間は、その年、その年で泣いた理由が違いました。でも皆がいたから、ここまで来られました。それこそ喜多川さんの背中を見て、追いかけてきました。先生たちからは練習のこと、音楽的なこととかいろいろご指導を受けましたが、人としてどうなのかと問われたこともあって、いろいろなことを考えました。本当に貴重な場だったと思います。

喜多川摩耶(ヴァイオリン科)

■卒業後の進路を教えてください。
 年明けに舘先生より、現地からの要請があるというお話をいただき、オーストラリアでの指導ということになりました。大変驚きましたが、親先生の木曽原基道先生や両親とも相談して、決めました。木曽原先生と家族は「いい経験になるだろうから、修行をしてきなさい」と送り出してくれるようです。オーストラリア人のジュリー・マーシャル先生と日本語でメールのやり取りをさせていただきながら、あちらでの生活の準備を進めております。英語は目下猛勉強中です。オーストラアへは4月11日に出発します。教室は、シドニーから車で約1~2時間のウーロンゴンにあります。

■音楽院の思い出は?
 音楽院は絶対に嘘がつけないところです。取り繕ったり、飾ろうとすることができません。それが一番大きい感想ですね。その時の私の状況がすべて、先生方には筒抜けでした。教室に入った瞬間に先生から「何かあった?」と見抜かれましたから。私も、今度は教える側として、生徒さんが1週間どんな生活をしていたかまで見抜く力を育てたいです。今はまだ経験が少ないですから、まずは自分自身がまっさらな気持ちになろうと思っています。そして相手が何をしてきたか、すっとキャッチできるようになりたいですね。これまで私が悩んだり迷ったりした時に先生方がどんなことをしてくださったか、また教えてくださったかを一つひとつ思い返しながら、チャレンジしたいです。

西井恵子(ヴァイオリン科)

■卒業後の進路を教えてください。
 実家は神奈川県ですが、小学校3年から高校3年まで10年くらい住んでいた家が神戸にあるので、親先生の松本尚三先生のサポートを受けながら、神戸で指導者としてスタートすることになります。東灘区の御影教室で、新規教室を開設させていただきます。新しく入会される生徒さん数名を大切に育てて行くとともに、自分自身もみなさんから常に学んでいく姿勢を持って、少しずつ経験を積み重ねてまいりたいと思います。

■音楽院の思い出は?
 自分は、ここに来るまでは受け身のタイプでしたので、先生として伝えるとなると、子供の時に受け取った事や自分が弾く時の状態とはまた違う新しい頭の回路をつくって発信していかねばならないということに気づかされました。それから発言する事、自ら行動を起こしていく事にすごく時間がかかりました。でも皆の前で模擬レッスンなどの場面で、先生から「あなた、この生徒を教えてみなさい」と突然言われた時など、しどろもどろになることもありました。その体験から、研究していく課題をはっきり提示されたこと、こういう時はこうするという体験を積み重ねることができたことが一番大きな思い出ですね。音楽院の先生はじめ、実習の先生方に大変大きくサポートしていただきました。

冨澤えり(ピアノ科)

■卒業後の進路を教えてください。
 私は、京都の自宅で教室をオープンさせる予定でいます。それと祖母が大阪におりますので、大阪の教室もオープンさせる予定です。新しく募集するところから始めるのでいろいろと心配もありますが、0~3歳児コースの実習でお世話になった和泉教室が近いので、今後もお手伝いをさせていただけるようお願いしました。和泉教室の小川恵子先生たちから引き続き学ぶことができて、すごく嬉しいです。

■音楽院の思い出は?
 一番の思い出は、2010年の夏期学校で制作したポロシャツですね。「ポロシャツ、デザインをしました」というのが私自身の特記事項です。先生方にもとても褒めていただきましたし。ピアノは他の楽器を知らずに育つことがありますので、音楽院でヴァイオリンやチェロなどの伴奏をしながら一緒にレッスンを受け、メロディ楽器の視点を知ったり、自分以外の音を含む全体を聴く勉強を積み重ねられたことが、ソロで演奏する上でも良い勉強になりました。ピアノは和音を考えることが多いですし、合奏の機会も多くはないですから。皆さんのレッスンに参加しながら、ものすごく勉強させていただきました。それに本気で演奏している皆さんの伴奏をすることで、責任感が飛躍的に増しました。